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ヒンディー語劇団第9回神戸公演
今年で9回目になる神戸公演。今年は大阪外大スペイン舞踊研究会アルコンパスが友情出演するという初めての試みがなされた。アルコンパスは優雅で迫力のあるフラメンコを披露し、序盤から会場を盛り上げた。 今回、上演されたヒンディー語劇は新作の「反逆は止まず」(マンモーハン・グプタ作)と、第5回全インド映画祭で上演した「夕鶴」の2作。 「反逆は止まず」の内容は、女性解放の運動家たちが集会をしようとしているとき、「謎の女」が登場。始めは、「謎の女」を無視していた彼女たちだったが、次第にその女の話に引き込まれていくというストーリー。劇をとおしてインドでの女性問題を指摘していた。 「夕鶴」は、今回の公演が最後の上演となる。日本民話の「鶴の恩返し」を演劇用にアレンジしたもので、村人・与ひょうと、彼に助けられて恩返しのため人へと姿を変え、彼の妻となった鶴・おつうの話。この作品は第5回全インド演劇祭でインドの演劇専門家から絶賛されたという大阪外国語大学ヒンディー語劇団の自信作。全インド演劇祭では、インドの劇団はもちろん、ドイツやシンガポールなどの外国代表を含む総勢約3500人の演劇人が3週間にわたって競演する。そのような大規模な演劇祭で同作品は観客動員数最高を記録したという。 「夕鶴」は出演者たちにとっても引退前の最後の舞台となった。そのせいか、「みんながいままでにないくらいいい演技ができた」と主役のおつう役の小林真衣さん(ヒンディー語・4年)。途中、与ひょうの心変わりを嘆く場面で役に気持ちをこめすぎて、本当に泣いてしまったという。そんな小林さんらの演技に、観客の中にも目に涙を浮かべる姿があった。 公演終了後、客席から力強い拍手が起こった。「(インド人の)お客さんに「よかった」って言ってもらえて、(演技と言葉が)伝わってたのがすごく嬉しかった」と小林さん。興奮がさめやらぬ状態で舞台をふりかえり、何度も「よかった」という言葉をかみしめていた。ヒンディー語劇団は今回の公演で世代交代となる。現在の出演者のほとんどが舞台に上がるのは今日で最後。次回からは今の1、2年生が中心になって活動していくという。団長の溝上富夫教授(ヒンディー語専攻)は「(「夕鶴」が最後の上演ということで)感慨深い舞台だった。みんなの一生懸命さがつたわってすばらしかった」と今日の舞台をふりかえっていた。 【山口あゆみ】
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