大外大、再び落選
21世紀COEプログラムの選考結果発表
     優れた研究に予算を重点配分する、文科省の「21世紀CОEプログラム」の今年度の選考結果が7月17日に公表された。56大学計133件が採択されたが、昨年度と同じく国立大が7割以上を占めた。大外大は「学際、複合、新領域」で1件申請したものの、書類・合議審査の段階で落選した。【7月17日 UNN】

     今年度のCОEプログラムには国公私立225大学が計611件を申請。選ばれた大学は東大(15件)、京大(11件)、阪大(7件)など旧帝大が全体の42%(56件)をにのぼり、昨年度の結果に続いて国立大が73%と大半を占めた。私大で複数採択されたのは、慶大(7件)、早大(4件)、同大(2件)だった。
     今回、対象になったのは5分野。「医学」は阪大の「感染症学・免疫学融合プログラム」など35件、「数学、物理学、地球科学」は神戸大の「惑星系の起源と進化」など24件、「機械、土木、建築、工学」は立命の「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究」など23件、「社会科学」は関学の「『人類の幸福に資する社会調査』の研究(文化的多様性を尊重する社会の構築)」など26件、「学際、複合、新領域」は同大の「一神教の学際的研究」など25件が採択された。  今年度の総予算学は約334億円の予定で、選ばれた拠点には原則として5年間、国から補助金が配分される。拠点ごとの配分額はこれから決定する。

     昨年度選考された「人文」、「化学」などの5分野と合わせた10分野でみると、CОEプログラム全体での採択数の内訳は国立大47校計181件、公立大7校計9件、私大31校計56件。10分野での国立大の採択割合は74%になった。このうち、2年続けて採択件数が最多の東大が26件、これに京大22件、阪大14件、名大13件と続く。これらの大学に東北大、北大、九大を合わせた「旧7帝大」は合計105件で全体の43%にのぼった。
     一方の私大では慶大の12件が最も多く、早大(9件)、立命(4件)、同大、日大、近大(各2件)の順だった。

     大外大が今回申請したプログラムは「グローバル対話・ジェンダーと周縁」。申請分野は「学際・複合・新領域」で、拠点リーダーは武田佐知子教授(比較文化専攻)だった。
     同教授によると「ジェンダーと周縁とは、権力から打ち捨てられた人々に焦点をあてるもの」という。研究では「対話知」にも着目。言語を単に訳すだけでなくお互いの意志を理解することで「新しい対話」を生み出し、それを実践することで「対話知を構築」できるとした。そのために多言語間通訳翻訳体制を実現する「グローバルダイアログセンター」の新設を計画し、具体的な対話プログラムの実施を目指した。
     しかし、5月24日までに文部科学省から連絡がなく、21世紀COEプログラム委員会による書類・合議審査の段階での落選が判明。同教授らがプレゼンテーションを行うヒアリング審査には残らなかった。
     落選を受け同教授は「落胆している。ただ、計画は終わりではなくグローバルセンターと兼ね合わせて別の形で推進していきたい」と話した。
     COEに関して大外大は、昨年度の落選に続き1件も研究が認可されなかった。国立大学法人化をひかえ、大外大も生き残りを図らねばならない中、痛い落選となった。





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