過去のニュース【2003年3月】

なんばで「地球」演出
「地球大学・歌と踊りのフェスタ」
     大外大から、19の専攻語と3つの専攻がなんばに「出張」した。3月16日になんばOCATのポンテ広場・地下ストリートで開催された「地球大学・音楽と踊りのフェスタ」。約3000人が訪れ、限られた空間に創りだされた「地球」を肌で感じていた。【3月16日 大阪外大新聞=UNN】

     このイベントは、学生による実行委員会と、大学側や教官などが連携して企画したもの。当日は雨模様だったが、野外ではなかったため大きな影響も受けず午後0時、フェスタは始まった。

     ポンテ広場のWing stageでは専攻語による民族舞踊や民族衣装ショー、そして外部団体によるアジアン太鼓や西アフリカのダンスが片時も休まず繰り広げられ、通りがかった人の足を止めた。
     「カキランベ」や「クク」など西アフリカのダンスを披露したのは「西アフリカ ダンスと太鼓の会」。種々のダンスを長いことかけて踊り終えた踊り子のひとりは「雨だったけど、(屋根があって)濡れなくて良かった。太鼓を叩く人が『いけそうだな』と思ったら少し延ばしてくれる。今日は練習より長かった」と荒く息をつきながらも、満足そうに話した。
     また、アフリカの「カリンバ」やブラジルの「パンディロ」など民族楽器の音色を披露したグループは、当日に結成されたという。マリの楽器「ヴァチカ」を演奏した松平勇二さん(スワヒリ語・1年)が「みんな楽しんでやっていた。楽譜があるものじゃないし、固まらないからやっているうちに楽しくなる」と話したとおり、大きさも音色もまったく異なる楽器をそれぞれに奏でてひとつのハーモニーを創り出していた彼らは、緊張した様子も見せずのびのびとしていた。

     地下ストリートには各専攻語などのブースが並び、国の紹介や雑貨の展示、民族衣装の試着、紙芝居や人形劇の上演など様々な催しを展開。
     ちょっとした雑貨屋さんのように配置し、見せ方を工夫したベトナム語のブースには人だかりが出来ていた。民族衣装のアオザイを着ていた中村綾さん(3年)によると、並べられている本や食器などは「みんなで持ち寄った」ものだとか。また、「自作した」祭壇のそばに置かれた鳥の料理やお酒は本物。「(お客さんは)最初はアオザイとか知ってるものに目が行って、それから(祭壇や遊び道具など)見たことのないものに興味が移っていくみたいです。少しはベトナムを広げられたかな」と話す。

     フィリピノ語のブースには子供たちが集まっていた。学生が模型を見て紙に起こしたというクラフトを熱心に組み立てているのだ。作っているのは「ジプニー」というフィリピンの乗り合いバス。「子供向け、ということで考えた。ちょっと難しくて時間もかかるけど」と水上徳之さん(3年)。たしかに1時間半も作業をしていた子供の顔には多少疲れた感じもうかがえる。それでも、出来上がった小さなジプニーを手に「おもしろかった」と笑顔を見せた。
     このほかにも、写真の展示やスライドショー、世界の紅茶・コーヒーの試飲、教官による模擬授業など企画が目白押し。2人の子供を連れて訪れた母親は「ほとんど学祭ですね。子供に刺激を与えたいし、こういうイベントはいいと思います」と話した。

     凝縮された「地球」の様子を、是永駿・新学長も見学に訪れた。一通り見回って、「学生の顔が明るいね。自分たちから発信している、という雰囲気がいい」。「民族性を出せる貴重な機会で、(民族衣装やビデオ上映など)視覚的に訴えるものを使って工夫がなされていると思う」と評価した。
     また、今回のイベントにあわせて大外大は学外向け広報誌「OUFS 世界と地域への情報発信誌」創刊号を配布。専攻語や地域連携事業の紹介、卒業生インタビューなどを掲載している。当面年1回、1万部の発行を予定しており、高校や企業に配布するという。「大学生の出口と入口に向けて、知られているようで知られていない大阪外大をアピールしていく」と是永学長は意気込みをみせた。



    音楽と踊りのフェスタ

    ステージで民族楽器の音色を披露



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