過去のニュース【2001年12月】

米同時多発テロに関し講演
オーストラリアから客員講師招き

     オーストラリアから客員講師を招き『米国とアフガニスタンの戦争およびその国際的影響』と題した討論会が12月10日、午後1時10分からA316教室で行われた。進行は全て英語で行われたにも関わらず、約60人が熱心に聞き入っていた。【12月10日 大阪外大新聞=UNN】

       講師を務めたのはオーストラリア・フリンダース大(アデレード)のダヴィッド・パルマー副教授(アメリカ労働史専攻)。同討論会は、パルマー副教授が「日本人はテロをどう思っているを聞きたい」と友人である大外大の杉田米行助教授(英語専攻)にもちかけたのがきっかけ。
     米国同時多発テロに対するアメリカの反応について「テロは国際問題である」との論旨で、約30分間のにわたってスピーチが行われた。司会を務めた杉田助教授も「一連の事件は米国とテロリストらの問題だ」と応じ、3限終了のチャイムが鳴るまで客席からの質問を軸に両者の論議が続けられた。
     パルマー副教授は、ウェブマガジン『ジャパンタイムス』(12月2日号)に掲載された「Justice anddevelopment,not war is answer」という題の論文に沿ってスピーチを進めた。多発テロに対する米国の反応を分析したもので、性急な武力行使に対し「冷静さが欠けているのではないか。まず落ち着き、交渉から始めるべきだったのではないか」と話す。また、日ごとに増える民間人の犠牲者、難民を嘆き「日本も難民を受け入れるべき」と言及。パルマー副教授の住むオーストラリアでは、アジアからの難民が年に数十万人押し寄せているという身近な現実があるがゆえか、強い調子で訴えた。また、アフガニスタンの今後について「国連、国際法を適応し、広く、公の場で解決されれば」と結んだ。
     杉田助教授も「U.S.reaction predictable but wrong」(ジャパンタイムス12月2日号掲載)という論文をもとに「一連の事件は当事国間の問題だ」として弁をふるった。両者の講演後、学生から挙がった「自衛隊の役割は」「現地の状況は」の声に丁寧に解説。質問に立った5人の学生は流ちょうに英語で疑問を示し、終了のチャイムが鳴り終わっても質問は絶えなかった。
     討論会は「アフガン情勢についてここまで掘り下げて解説してくれた授業はなかった」(英語・3年)と好評。参加したのはほとんどが英語専攻の学生で「全てとはいかないが、大意はくみ取ることができた」とのこと。講師をつとめた両人も「英語にもかかわらず、多くの人が参加してくれて嬉しい」と話した。





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