過去のニュース【2001年11月】

就職講演会にJICAのスタッフが来校

      国際協力事業団(JICA)と外務省による就職講演会が11月15日、A416の教室で大外大生を対象に行われた。【11月29日 大阪外大新聞=UNN】

     この講演会はJICAと外務省に就職したい人へ詳しい情報を提供するのが目的。先に講演を行った国際協力事業団(JICA)は、海外への人材の派遣を円滑にすることを目的とした団体。ここに就職するためには学歴、学部、学科は一切関係なく、年相応の教養が備わっているかが採用の基準だ。就職試験とはこれをはかる試験となる。また、国籍も不問だが日本語は必須。JICAでは男女差別なく仕事をしてもらうため、女性でも治安の悪い国へ行ってもらうこともあるという。
     今年の採用予定人数は未定だが、平均的に毎年40人程度。現在、約1500人の職員がおり、うち約300人が海外で活動している。早い人では就職して4、5年で海外勤務できるという。筆記試験は基礎的な知識を図るものであり、特別な勉強はいらないが、外国語はTOEICで730点が基準。また、健康診断が非常に厳しく、JICAへの就職を望んでいるのなら今からファーストフードを控えるように、と言っていた。しかし、最近は給料もあがっておらず、初月給は19万5300円。また、小泉内閣の政策である特殊法人改革でJICAがどうなるかはわからないとも話していた。なお、採用試験の願書はJICAのホームページから取り寄せることになる。
     A416教室には約70人の学生が集まり、音をたてるのもはばかられるような静かな雰囲気の中、講演に耳を傾けた。最後にあてがわれた質問の時間には初めはためらいがちだったものの、次第に積極的に質問をする学生がでてきた。
     外務省の講演を行った石井さんは大外大アラビア語専攻の卒業生。「最近、外務省は不祥事続きで外務省にいるのは少し恥ずかしい」と苦笑いをうかべる石井さん。しかし、「国があるかぎり外交という職はなくならないし、外交官はやりがいのある仕事だ」と、外大生に外務省に来てくれるよう喚起し、今年、大外大の学生の採用がなかったことを残念がっていた。
     採用試験には一般教養試験で足切りがあり、英語とフランス語、体力と異文化への理解は必須。また、広い知識と自分の専門分野が求められる。試験は募集要項に書かれている言語で受験し、入省の際に自分の専門の言語を決定する。語学はしっかり勉強してほしいと強調する石井さん。なお、700人中40人が採用で半分は一般教養で足切りされる。入省後は約300種のプログラムに基づき、人材育成の研修が行われるという。
     外交官の専門職に興味があって講演を聞きに来ていた大西和寿代さん(ペルシア語・3年)は「倍率にびっくり」と、就職活動の厳しさに渋い顔を見せた。大西さんは「もともとペルシア語がしたかったわけではないが、実際イランを訪れてはまってしまった。将来はイランに行ってペルシア語を使った仕事に就きたい」と語った。





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