過去のニュース【2001年11月】

在日インド大使「インドの宗教観」について講演

     在日インド大使のアフターブ・セットさんが11月9日、大外大を訪れ、留学生日本語教育センターで、インドの宗教観について講演を行った。【11月9日 大阪外大新聞=UNN】

       インド人の大半が信仰するヒンズー教は、多神教で、偶像崇拝や祖先崇拝などの要素を含む。ヒンズー教の他には、世界三大宗教のイスラム教、仏教、キリスト教、そしてシーク教、ジャイナ教などがある。
     セットさんによれば「インドの宗教には排他主義が欠如している」。その為、多神教であるヒンズー教はもとより、一神教であるイスラム教、キリスト教もインドにおいては、相互に影響を受け、独自の宗教観を確立してきたという。
     セットさんは、これら宗教を超えて交流が行われてきた事例を、インドの有名な叙事詩「マハーバーラタ」の一説などを用いて説いた。見事な日本語での講演が終了すると、学生たちから拍手がおこった。講演会を主催した溝上富夫教授(ヒンディー語専攻)は「大使の見事な講演に感銘を受けたのは私だけではないと思います」と喜びの声を上げた。
     その後、南アジア地域文化の学生から「なぜ外務省に入ろうと思ったのか」「日本の武士道をどう思うか」などの質問が。大使はそれらの質問に対し、日本語、英語、ヒンディー語、ウルドゥー語の4か国語で丁寧に応じた。
     セット大使が初めて日本を訪れたのは18歳のとき。慶応大で日本語を学習し、1968年にインド外務省に入省。1970年に、在日大使館に配属となり、日本の高度成長を見守ってきた。最近の日本の不景気を激励する著書として、12月に「象はやせても象」の発刊を予定している。



    インド大使が講演

    宗教観を日本語で説いた



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