「劇団なかゆび」 審査員賞を受賞——独特な演出で会場をのむ

 ロームシアター京都(左京区)で2月24日から27日まで第2回全国学生演劇祭があった。全国各地から劇団10組が集まり「日本一おもしろい学生劇団」の座を争った。同志社大からは「劇団なかゆび」が出場。観客を驚かす演出で審査員賞を獲得した。                            〈関連記事2面〉

    劇団なかゆびは2014年に神田真直(ますぐ)さん(政策・4年)を主宰に結成された学生劇団。普段は綱澤秀晃さん(文・4年)と2人で活動している。今回の演目「45分間」の脚本と演出は神田さんが手掛けた。昨年の京都学生演劇祭でも同じ演目で出場したが、今回は脚本を大幅に変更したという。

 25日の公演では綱澤さんが遅刻し、神田さんが一人で演じることになったため、劇の大半が脚本通りに進まなかった。開演後も神田さんが舞台に上がらなかったり「見たくなかったら帰れよ」と言い放ったりしたため、観客の中には不満を感じ退出してしまう人もいた。しかし、演劇中に「綱澤君を見た人はいませんか」と観客に呼び掛け、観客も「綱澤君早く来てくれ」と反応するなど舞台と客席が一体となる場面もあった。

   なぜ脚本通りに進めなかったのか。神田さんは「脚本通りの演劇は他の団体でいくらでも見られる。型にはまらず自由に演じたい」と熱く語る。今回の演劇についても「実は綱澤の遅刻も演出の一つで、綱澤が単独で演じる日もあった。観客が反応してくれたのが楽しかった」と心情を明かした。

   3日間の公演を終え、審査員賞を受賞した劇団なかゆび。綱澤さんは「他の劇団と違う点が目立って賞を取れただけ」と不満げに話す。卒業後も演劇を続けたいと話す神田さんは「審査員賞はもらえたが、観客投票は9位だった。今回の結果を意識しつつ今後に生かしたい」と意気込む。                     【馬場達也】

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