【4月号掲載】遊びじゃない「遊び」

 極秘に選ばれた5人の学生により対DDO(Dosisha Darkside Organization)特殊戦隊が結成され、同志社大や日本の平和を守り続けている。さらにヒーローとして半年務めると4単位支給され、履修中止の際は記憶を一部改ざんされると言われている。人々は彼らをこう呼ぶ。同志社戦隊タナレンジャーと…。今、君のとなりで講義を受けているのが、タナレンジャーの一員かもしれない。

 学生の中にはクローバー祭で彼らを見かけたことがある人もいるかもしれない。スーツをまとい舞台狭しとヒーローショーを繰り広げる団体、それが「同志社ヒーローショー同好会」だ。役者、脚本、演出、裏方などショーに関わる全てを学生のみで運営している。このような団体は関西では他に1団体のみ。ほぼ1カ月に1回のペースで公演し、依頼があればどこにでも駆け付ける。「学生ならではの『近さ』。お客さんと直接触れ合い、一緒に舞台を作り上げる感覚が魅力」と、ナレーターを務める髙本亜美さん(社会・1年)は語る。同志社ヒーローショー同好会は主に幼稚園や保育園などから依頼を受けボランティアで公演を行う。毎回脚本をアレンジするなど、細やかな対応も魅力の1つだ。「ヒーローを演じている時、子ども達は本物のヒーローと思って応援してくれる。声援を聞いた時は心が震えた」。ヒーローと観客という特別な関係から得られる達成感が彼らを魅了して離さない。同志社生の中にもファンが増えてきている。ハンドルネーム「赤い芝生」さんもその1人だ。「何より構成がしっかりとしていて、キャラクター設定も細かい。同志社の歴史をモチーフにした設定もあり、母校愛がにじみ出ている」と同志社生ならではの楽しめるポイントもあるようだ。「新しいこと、他では絶対に経験できないことをしたい人はぜひ来てくれ!タナレンジャーは君を待っている!」さまざまな変化が訪れるこれからの大学生活。ヒーローに変身できるのも今だけだ。同志社戦隊タナレンジャーが充実した学生生活を守ってくれるだろう。

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