【11・12月号掲載】花山天文台90周年 音楽と映像で魅力発信

 京都大大学院理学研究科付属花山天文台(山科区)は11月24日、百周年時計台記念館で「花山天文台90周年記念音楽映像祭」を開く。世界的な音楽家の喜多郎さんらのミニコンサートの他、理学研究科の柴田一成教授(天文学)を交えたトークセッションが行われる。また宇宙の始まりから宇宙開発の未来までをまとめた50分間の映像に合わせ、喜多郎さんが生演奏を披露する予定だ。

 花山天文台は1929年に創設された日本で2番目に古い大学天文台。最先端の研究を進めつつ、市民や愛好家に天文学を普及してきたことから「アマチュア天文学の聖地」とも呼ばれる。

 近年、予算確保に苦しみ、存続の危機に。2013年から喜多郎さんが天文台の必要性を訴える野外コンサートを開いていた。今年4月に民間企業からの寄付で存続が決定。音楽映像祭は、天文台創設90周年と存続決定を祝うとともに維持の必要性を市民に伝えるために企画された。音楽や映像、トークセッションといった多様な視点から、宇宙を楽しんでもらえるよう準備している。

 音楽映像祭での講演を予定していた漫画家の松本零士さんは、11月15日、訪問先のイタリアで体調を崩し、出演を見送ることになった。「銀河鉄道999」で知られる松本さんは開催にあたり、天文台に祝いと感謝の言葉を送っていた。

 柴田教授は音楽映像祭前に「(今回出演する)皆さんは花山天文台応援のために来てくれる。来年からは土曜や日曜に天文台を開放し、さまざまなイベントを行うのでぜひ一度足を運んでほしい」と話した。

【田中穂乃香】

(情報は11月20日時点のものです)

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