【9・10月号掲載】NF 全面禁酒へ 大学当局介入の影響

 京都大11月祭事務局は7月17日、公式ウェブサイトで第61回京都大学11月祭(通称NF)での 全面的な禁酒を発表した。全面的な禁酒は初。11月祭の運営は学生主体でなければならないが、 決定段階で大学当局の介入の影響があったことも明らかになっている。                         

  11月祭の運営主体、全学実行委員会は、過度な飲酒で参加者が一時的に意識不明になった事例があり死者が出かねない点、未成年飲酒が発覚した点、飲酒が原因の暴力や器物損壊が発生した点を理由に挙げた。 

 昨年度は初めて飲酒可能時間を制限したが効果は限定的だった。委員会は安全のために飲酒及び酒類の持ち込みや提供の禁止が必要と判断。全面禁酒細則では、学内者が違反した場合には次年度の企画出展権を停止することがあり、学外者の場合には注意を喚起後、指示に従わないときには速やかな退去を求めるとする。 

 大学側は2017年度から事務局に飲酒規制を設けるよう要請していた。委員会は当局の介入を容認できないとした上で、20年度の11月祭に関しては新たに議論する方針を発表した。 

 男子学生は「酒を飲む人は一部で、自分たちはあまり困らないので飲酒禁止でも良いと思う。屋台を出す予定なので飲酒禁止は少し寂しい」と話した。

大学側の要求 日程変更にも

 事務局が大学から準備期間の短縮に関する通達を受けたことも分かっている。 例年11月祭本部は休講日3日前からステージ設営などの準備を行う。大学側は、準備を休講期間に行うべきだとして授業時間内の吉田南構内での準備や教室での泊まり込みを認めないと通達。 11月祭終了後に備品が壊れていたり酒のにおいが残っていたりする現状への批判が国際高等教育院から挙がったことが主な理由だ。事務局は、準備が不十分になり例年通り4日間の開催が難しくなるという見解を示し、学生などにアンケートを行った。5430人のうち5274人が4日間の開催を望んだ。 

 事務局は開催前日の11月20日から24日までの吉田南構内の必要な教室の泊まり込み、19日からの吉田南グラウンドなどでの準備を要望し、大学は要望を認めた。

【大林嵩幸、田中穂乃香】

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