【1月号掲載】芦生原生林 水彩画個展

 シカの食害で豊かな植生を失いつつある京都大の芦生研究林(南丹市)。緑の復活へ希望を込め、画家の平田有加さんが「煌(きら)めきの森」と題した水彩画の個展を1月1日から7日まで開いた。
 2001年、絵のモチーフを探し求めていた際に初めて訪れた芦生。草木が生い茂り、生命の息吹に満ちた光景に圧倒された。しかし05年、自生していたササの一種チシマザサがシカの食害をひどく受けて急速に減少。他の植物も次第に数を減らした。07年に再訪問した時には、もはやかつての面影はなかったという。
 芦生の植生を学び、研究者とも議論を重ねて植物の姿を描いていった。森の復活を願い、今ではほとんど姿を消した植物や絶滅危惧種なども描き込む。
 「森は諦めていない。人間がもう駄目だと思っているだけ」と平田さん。「京都に芦生という原生林があること、そして今大きな問題を抱えていることを知ってもらうきっかけになれば」と希望を込めた。
【垣内勇哉】

作品と平田有加さん(撮影=垣内勇哉)

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です