【1月号掲載】おすすめの50冊 人間・環境学研究科 2年 三宅香帆さん

 「私にとって、読書は、戦いです」。10月に出版した著書「人生を狂わす名著50」(ライツ社)で、人間・環境学研究科の博士前期課程、三宅香帆さんはお薦めの50冊を選び出し本への熱い思いをぶつけた。
 2016年、アルバイトとして勤める天狼院書店(東山区)のウェブサイトでお薦めの本を紹介する記事を掲載したところネット上で話題に。同社から書籍化の話を持ち掛けられ、出版に至った。
 まるで目の前で話しているかのような、口語的で軽快な文章。自身が読んだ時の思いや経験を軸に、本の魅力を語った。書籍化に当たり、元のブログ形式の良さを損なわないように意識し、読者の顔を思い浮かべながら書いたという。
 夏目漱石の「こころ」など純文学作品から少女漫画まで、幅広いジャンルから選出した。自分たちを「純文学志向が薄まった世代」といい、「漫画などさまざまな表現の良さを認められる」と三宅さん。形式にとらわれず「価値観を変えられてしまうような衝撃を受けた本を選んだ」と話す。
 故司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読んで京都大への進学を決めたという三宅さん。「本で自分の人生、変わってきたなあ」と笑う姿に、本への愛がうかがえた。
【垣内勇哉】

著書を持つ三宅香帆さん(撮影=垣内勇哉)

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