【7月号掲載】レスキューロボ日本一 松野研 世界一目指す

階段を上るFUHGA(撮影=田林航)

 工学研究科松野文俊教授(制御工学)の研究室に所属する大学院生ら9人のレスキューロボット開発チーム「SHINOBI」が主に大学の研究室が出場するロボットの性能を競う全国大会で優勝した。優勝は2014年以来3年ぶり。今後は7月27〜31日に行われる世界大会に向け準備を進める。

 SHINOBIが出場したのは「ロボカップジャパンオープン2017」のレスキュー実機リーグ。11大学から1チームずつ参加し、5月に愛知工業大で行われた。

 競技では、熱などの認識能力とアームの器用さの基礎的な性能を調べる試験と、災害現場を模したフィールド上の試験の二つに取り組む。フィールド上での試験は、操縦・走破性・器用さ・探索の四つのカテゴリに分けられた18種のテストフィールドから得意なものを選び、ロボットの精度を競う。

 SHINOBIは新作機「FUHGA(フウガ)」を製作し大会に臨んだ。縦横約60㌢、高さ約25㌢で重さは約42㌔。ゲーム機のコントローラーで遠隔操作する。全長約1・2㍍ある強力なアームを生かし、扉を開けるなどの作業ができる。また、アームはロボットが移動するために本体を支えたりバランスを保ったりする役割も持つ。被災者の呼吸確認など情報収集に使う熱カメラや二酸化炭素センサーも搭載している。

 開発に5、6年かけるチームもある中、FUHGAの製作期間は構想段階も含め約1年。ロボットを設計したことがないメンバーも多く、限られた時間でどのように設計すればいいか分からず苦労したという。

 SHINOBIは総合優勝のほか、器用さが評価されBest in Class Dexterity賞を獲得。また移動・作業・認識の技術がうまく組み合わさっていたとして計測自動制御学会賞を受賞した。チームリーダーの竹森達也さん(修士)は「まさか優勝できると思わなかった」と大会を振り返る。

 世界大会は09年を最後に参加していなかったが、名古屋市で開かれる今年は8年ぶりに参加する予定だ。大会までにソフトウェアの改善や、アーム先端の物をつかむグリッパーをより強力にするなどロボットの改良をするという。【田林航】

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