【7月号掲載】崩し字解読し研究 京大古地震研究会

ニコニコ生放送の様子(7月6日 撮影=垣内勇哉)

 崩し字で書かれた資料を読めるように直す「翻刻(ほんこく)」。古い地震資料の翻刻に取り組む京都大古地震研究会は、崩し字解読アプリの公開、動画配信サイト「ニコニコ動画」での生放送などで注目を集めている。

 古地震研究会は、理学研究科の中西一郎教授(地震学)の呼び掛けで2012年に発足。現在は専門分野を問わず学生や教職員、他大の教員まで9人が活動している。毎週水曜日にゼミ形式で、崩し字で書かれた古文書を解読し過去の災害を調べる。

 今年1月、崩し字解読アプリ「みんなで翻刻」をリリース。古文書画像をウェブ上で公開し、一般の人が解読に参加できる。これまで2773人が登録し、画像にして3193枚の資料を解読した(6月7日現在)。

 ニコニコ動画での生放送は今年4月から、およそ月に1回配信。アプリを開発した橋本雄太さん(国立歴史民俗博物館)が司会を務め、リアルタイムで視聴者から寄せられた疑問に答えるなど生放送ならではの交流がある。視聴者数は1万人を超え、予想外の反響にメンバーも驚いたという。

 4月にはニコニコ動画発のイベント「ニコニコ超会議」にも参加。メンバーが解説しながら来場者に翻刻を体験してもらった。

 今後は、水曜日の研究会と並行し、「みんなで翻刻」への新たな資料追加も続ける。橋本さんは「(みんなで翻刻を)地震に限らず、さまざまな歴史資料のプラットフォームにし、歴史資料のデジタル化を担える存在になれば」と意気込んだ。【垣内勇哉】

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です