【1月号掲載】「京大の女性」展 15日まで

「京都大学における女性」の展示の一角

 大学文書館は企画展「京都大学における女性——帝国大学時代から1950年代まで——」を、百周年時計台記念館1階歴史展示室で15日まで開催中だ。昨年で正規の女子学生が入学して70年になることから企画された。京大の女性に焦点を当てた企画展は初。

展示は▽京都帝国大における女性に対する教育▽京大で研究と教育の道を切り開いた女性たち▽戦後の女子学生の入学と大学生活——の3点をテーマに行われた。当時の様子を伝える写真を交えながら、大学文書館所蔵の法人文書や旧文部省の通達などを中心に展示。文書館にある女性に関する史料は少なかったという。戦前から戦後にかけて活躍した4人の女性教員も紹介され、実際の採用書類などが展示されている。

終戦前の旧京都帝国大では、医学部の選科生や専修科生として女子学生がいたものの、構内で女子を見掛けることは少なかった。転機が訪れたのは戦後。政府が閣議で了解した「女子教育刷新要綱」に沿って男女間の教育の機会均等化が促され、46年には京大でも初めて正規の女子学生が入学。当時は学内の設備や住居が女性向けでないことが多く、苦労したという。

また教員陣では、29年から36年まで、ポーランド出身のフロラ・アリス・リリエンフェルト氏が農学部の講師として在職。しかし、女性教授は教養部(当時)の柳島静江氏が70年に就任するまで登場しなかった。

今回の展示を企画した大学文書館の元ナミ助教は「京大の女性は、昔は今以上にマイナーな存在だった。企画展を通じて活躍を知ってほしい」と語った。           【田林航】

 

 

 

 

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