ニホンザルの赤ちゃんにも睡眠中の「自発的微笑」発見

 霊長類研究所の友永雅己教授らのチームは、ニホンザルの赤ちゃんがヒトやチンパンジーの赤ちゃんと同じように睡眠中に自発的微笑をすることを発見した。
 自発的微笑とは睡眠中に何も刺激が与えられてない状態でみられる微笑のこと。健康診断中に偶然眠ったニホンザルの赤ちゃん7頭(3日から21日齢)の様子を研究チームが撮影し、ヒトに見られる自発的微笑と同じように睡眠時に唇の端が上がったものを自発的微笑と認定した。
  ニホンザルが唇の端を上げる表情はグリメイスと呼ばれ、服従や他者との関係を平穏に保つサインとして使われる。このため、研究チームはニホンザルがグリメイスに使う筋肉を鍛えるために自発的微笑を行うのではないかと推測する。
 今後、ニホンザルの赤ちゃんが本当に筋肉の発達を促進するために自発的微笑をするのかどうか検証を行う。霊長類研究所博士研究員の川上文人さんは、「今はヒトやそれに近い種であるチンパンジー、そしてそれらから少し進化的に離れたニホンザルにしかこの微笑は確認されていないが、ゴリラやオランウータンなどチンパンジーとニホンザルの間に位置する種や、ニホンザルよりもヒトから遠い種にもこの現象が存在するのか見てみたい」と語った。
【田林航】

 

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