【6・7月号掲載】快眠目指し 実験室設置

快眠実験室 ネットアップ

実験室の内装(撮影=清水綾里)

若村智子研究室(医学研究科人間健康科学系専攻)が、住空間を基調とした実験用施設を学内に設置した。光や温度などと体内時計によって調整され、作り出される生体リズムを活用し、快適な睡眠を作り出す。

若村教授と長島俊輔さん(博士課程)、草野瑶(よう)さん(医・4年)、岩元麻祐さん(医・4年)の3人の学生らは、積水ハウスとダイキン工業との共同研究で、健康と睡眠に関する研究を行っている。

実験室は普通の住環境と同じ状況下で実験することができる、世界でも珍しい形だ。被験者は実際に数日間生活し、心拍数や活動量など生体情報のデータを取る。室内には、ベッドや学習机だけでなくトイレや浴室も備えられている。研究室の中という屋内にある実験室だが、窓の外にある蛍光灯が自然光の代わりになる。照明と温度の調節、音やにおいを発生させることも可能だ。

草野さんは睡眠と健康の関係について「適切な睡眠は、記憶の定着や集中力の向上につながる。一方、短時間の睡眠が長期間続くと、心疾患やがんのリスクが高まる」と説明する。

現在はプレ実験の段階で、今後、本格的な睡眠の質に関する検証を行っていく。生体リズムを活用して生活の質を向上させるプログラムの実用化を目指す。長島さんは「最終的には、体内時計が今何時なのか把握できるようにしたい。そのために実験室の環境づくりを考えたい」と目標を掲げた。

【田林航】

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