【3・4月号掲載】京大×パナソニック レーダーで心拍計測

 京都大とパナソニックは、体に接触せずに心拍間隔を計測する「生体情報センシング技術」を開発した。今までは、心電図のようにセンサーを体につけることで測っていた心拍数と心拍間隔だが、レーダー波を使うことで離れた場所からでも測れるようになった。

 今回の共同研究では、パナソニックはレーダー波を発する装置を開発し、京大は装置から送られてくるレーダー信号の処理を行っている。データには、肺や体のさまざまな動きが含まれているため、心臓の拍動だけを測ることは困難。しかし研究の成果により、呼吸や身体の動きの除去法や心電図とデータの心拍間隔を比較することで、非接触でも接触時の99・3パーセントの正確さで心臓の動きを測ることが可能になった。

 現時点では、同じ距離にいる複数人を同時に識別できない、1以内にいなければ測れないなどの課題もある。しかしレーダーを使った生体情報センシング技術がより向上すれば、各家庭に設置することで急病人が出た際に心拍数の変化を察知し消防署に自動で連絡するなどの応用につなげることができる。

 共同研究を行っている佐藤亨教授(情報学研究科)は「課題は残っているが、この技術を応用することでレーダーで測れる対象が大きく広がるかもしれない」と話す。

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ミリ波レーダー装置の試作(単位はmm、提供=佐藤教授)

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