早老症 解明へ

 若くして老化が通常とは異なるスピードで進む、遺伝子疾患の「早老症」。京都大学霊長類研究所・大石高生(たかお)准教授らの研究グループが早老症に侵されたニホンザルを発見した。シワコと名付けられた早老症のサルは人間の患者と同じく、早老症患者に特徴的なDNA修復能力の低下や白内障、糖代謝異常などが見られたという。

 発見について大石准教授は「正常老化や早老症のメカニズム解明につながる」とコメント。早老症の原因となる遺伝子の確定を最重要課題としている。しかし、「3歳という若さでシワコが死亡してしまったためか、ニホンザルだからかなのか、シワコは人の早老症と全く同じ症状を示したわけではない」と話す。人間の症状として挙げられる低身長や骨格異常、動脈硬化などの症状は見られなかった。

 課題は多いが、ニホンザルの細胞からiPS細胞を作成し、新しい早老症モデル細胞を構築する研究が進められている。「個体を対象とした研究よりも迅速なメカニズム解明、創薬などが期待できる」と大石准教授は語った。

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