UNN関西学生報道連盟(UNN)の卒業生で作る「旧友会」より、ご報告します。

UNNは2020年3月より活動を休止しています。休止前に脱退した神戸女学院大学K.C.Press編集部のほか、神戸大学ニュースネット委員会と大阪大学POST通信社は活動継続を選択しています。

一方、同志社大学PRESS編集部▽NEWS立命通信社▽関学新月通信社▽関西大学タイムス編集部▽京都大学CLOCK編集部▽京都女子大学藤花通信−−は活動を休止しています。

一部媒体についてSNSの投稿を元に「廃刊」などの表現が使われて報道されました。正しくは「休刊」「休部」です。このサイトも含めたUNN、各団体のウェブサイトは当面、現状のまま維持します。

UNNおよび休止団体については、休止を決めた学生たちの了承のうえ、UNNと加盟団体の卒業生でつくる「UNN関西関西学生報道連盟旧友会(旧友会)」の管理下にあります。

残っていた資金、契約関係なども旧友会が引き継ぎました。残資金については、大阪市内にあった編集室の物品等を保管している倉庫の賃料等に充てることを検討しています。

記事、写真、各種ロゴ等の著作物などの著作権は著作・制作者に帰属しますが、これらも旧友会が預かる一方で、記事に付された署名などの情報に留意しながら、何らかの形で公開し、社会に広く利用してもらう方策を検討します。

問い合わせは、UNNのメールアドレス(info@unn-news.com)までお願いします。それぞれ仕事を抱えた卒業生が管理しています。お返事は少し時間をいただくことがあります。ご了承ください。

以上を踏まえ、もう少し細かく、現状を報告します。重なるところはありますが、ご了承ください。

1.団体の今後について

UNNおよび加盟団体は不偏不党のニュース精神を掲げ、約30年近くにわたり学生たちの今を伝え続けてきました。

1995年の阪神大震災や2005年のJR福知山線脱線事故など、多くの学生の尊い命が失われた災害や事故、事件などでは遺族はもとより、指導にあたった教官、友人たちへの取材を続けてきました。

新聞、通信社、テレビ等のマスメディアに巣立った卒業生は40人近くに上りますが、メディア以外に就職した卒業生たちも、それぞれの進路、人生でかけがえのない経験として生きています。

だからこそ、卒業生たちからは再生を望む声が多いのは事実です。言葉が持つ重みに触れ、言葉で人びとの心を動かす、その力を体感することこそ、UNNで得られる、ほかにはない経験だったからです。

一方で、活動休止という重い決断をした学生たちの心情を思うと、その判断を軽々に否定することはできません。学生新聞は記者となる学生たちあっての団体です。卒業生の思いだけでは、どうにもならないところもあります。

休止という決断をした学生たちの心情に寄り添う一方、書きたい、伝えたい学生たちの思いにどう応えるか。卒業生も知恵を絞っているところです。動きがありましたら、随時ご報告します。

2.資機材と資金について

UNN発足以来、共同編集室として大阪市内のビルに借りていた一室は退去しました。資機材の保管場所として、契約の継続も検討しましたが、人の出入りがなくなると防犯上の問題もあり、退去を決断しました。

新型コロナウイルス感染防止の観点から、学生たちもなかなか片付けに着手できず、2カ月遅れの2020年8月末をもって部屋を明け渡しました。

そのような状態ですので整理が追いつかず、実態は室内のものを大阪府内に卒業生が借りた倉庫に移したかっこうです。室内にあったパソコン、カメラ、レンズの資機材、バックナンバーや取材資料、大量のネガ等、「使えるもの」「残しておくべきもの」は、この倉庫に今も未整理のままあるとお考えください。

また、UNNには活動停止時点で残っていた資金も旧友会が引き継ぎました。お金にからむ契約事項が残っていることもあり、口座を維持し、資機材などを保管している倉庫の賃貸料、ウェブサイト、ドメイン(unn-news.com)の維持費用に充てる方向です。支出にあたっては旧友会の議決を得るなど、透明性をもって管理します。

休止したUNNおよび旧加盟団体の団体名、ロゴ、記事、写真等のコンテンツについて、著作権は制作者本人に帰属しますが、休止を決めた学生たちの了承の上、旧友会が預かり、適切に管理しているとお考え下さい。

その上で、これらコンテンツは30年近くにわたり、UNNや加盟団体が記録してきた歴史です。何らかの形で公開し、社会に広く利用してもらう方策の検討を進めますこと、ご理解をください。もちろん、記事に付された署名を含め、権利者の情報については配慮します。

3.個人情報書類について

編集室内には「部員」の名簿等、個人情報資料が数多く残っていました。名刺といったものを含め、取材先の連絡先資料も見つかっています。大前提として、編集室内にあった書類を廃棄する際は、すべからくシュレッダーにかけています。

卒業生の中には、特に住所等を記した入部届などの書類の行方が気になる方もいると思います。これらについてもシュレッダーで処分しますが、処分されたのかどうかを含め、安心できない方もいると思います。

こうした書類は、処分前に旧友会会長(2001年関西大卒)が記載された部員、大学名のみを控えています。問い合わせはinfo@unn-news.comまで。この控え自体も、時期が来たら廃棄予定です。廃棄時期のめどなどについて、適時また報告します。

4.「活動停止」の経緯に関する報道

活動停止の理由、背景については、おおむね各種報道の通りとお考えいただければと思いますが、一部については憶測に基づいた内容も含まれていました。

休止前、部員間で周知が行き渡らず、一部媒体についてウェブサイトやSNSで「廃刊」などと告知したためとみられます。

何度も繰り返しますが「休刊」「休部」であり、旧友会の管理下にありますこと、ご了承ください。