【1月号掲載】体型錯覚効果 測定が可能に
服装による体型の見え方を科学的に測定する方法を森川和則教授(大阪大大学院人間科学研究科)が9月13日に日本心理学会第83回大会で発表した。今まで経験則で語られていた「着痩せ」の効果を科学によって裏付けられる。
心理物理学の実験方法と3Dコンピュータグラフィックスを組み合わせ、体型の見え方が何センチ変わるかを測定する。
日本人の平均体重をモデルとした実験では、黒い服は白い服と比べてスリーサイズが各1・8㌢細く見える。さらに、シャツなどの裾をしまう着こなしのタックインにより脚が7㌢も長く見えることがわかった。これはタックインによりウエストの見えない部分を脳内で推測するため、本来より痩せて見える錯覚を利用している。
この測定方法の開発により、体型錯覚効果も数値化することができる 。今後ファッションにおける錯覚効果の促進が期待できる。【泉田菜花】
コメントを残す