【野球】関大 神宮大会で準優勝 関西勢 22年ぶりの快挙
第50回記念明治神宮野球大会が11月15〜20日にかけて明治神宮野球場で行われた。関西からは関大(関西五連盟第一代表)と大商大(関西五連盟第二代表)が出場し、関大は準優勝、大商大は1回戦で敗退した。関西勢の神宮大会決勝進出は1997年以来の快挙。【中山晃大】

3人のドラフト指名選手を要する大商大は東海大札幌キャンパス(北海道二連盟代表)に接戦の末、0―2で敗北した。
関大は勝てば、優勝した1972年以来の初戦勝利となる金沢学院大(北陸・東海三連盟代表)戦。二回裏、関大の攻撃で先頭打者の野口(2年)が四球で出塁すると犠打で二塁に。2死二塁の場面で関西地区代表決定戦でも先制点を挙げた坂之下(2年)が、右前に適時打を放ち先制した。さらに、五回に追加点を挙げ、六回には適時打や押し出し四球で一挙に3点が入った。投げては、秋季リーグ最終戦や代表決定戦の勝利投手、好調の森(4年)が、8回までを無失点で抑える好投をみせる。しかし、九回に左前打や死球を与え無死一、二塁となり、早瀬監督は肥後(4年)にマウンドを託すことを決断。肥後は、けが後初の登板となり、投球練習の最中には観客から大きな肥後コールが。その期待に応えるピッチングで、1人、2人と打ち取り、3人目を一ゴロで仕留め5―0で試合終了。監督の采配が光る結果となり準決勝に駒を進めた。試合後、森は「応援がすごく良くて力になった」と振り返った。
準決勝では、春の全日本大学選手権でベスト4の東海大との乱打戦を8―7で制した。一回に4番野口(2年)の適時打二塁打、5番吉川(3年)の意表を突くスクイズなどで3点を奪うが、その後2点適時三塁打を浴びるなどして逆転される。七回に1死満塁のチャンスで久保田(2年)が右中間に走者一掃の適時二塁打を放ち再逆転。九回に追いつかれるが、十回のタイブレークでは2回戦で先制打を放った坂之下の左越え適時二塁打などで2点を勝ち越す。そのリードを森が守りきり、決勝へ進出した。
1997年の近大以来の関西勢神宮大会優勝に期待がかかる慶大戦は打線の援護がなく、厳しい試合になった。金沢学院大戦での好投で全国から注目を浴びた森が先発。初回、中日にドラフト4位指名された慶大の郡司(4年)に2点本塁打を浴びるが、以降は8回途中までを0点で抑えた。しかし、関大打線は慶大の高橋(4年)に7回までをパーフェクトに抑えられてしまう。8回に野口が待望の安打を放ったが打線がつながらず、高橋に完封され0―8で敗れた。
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