ドレスと制作した学生(撮影=川村仁乃)

 大阪樟蔭女子大化粧ファッション学科の3年生16人が、ラグビーをテーマにしたドレスを2着制作した。9月20日に開幕した2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)に合わせ、9月23日〜10月14日にかけて東大阪市文化創造館で展示している。

 同大はラグビーのまち、東大阪市にある。東大阪市花園ラグビー場がW杯の試合会場になることから、試合の開催以外の面でも盛り上げたいと取り組んできた。

 プリンセスラインの青色のドレスはスカートに段を重ねてボリュームを出しラグビーの迫力と重量感を表現。トップスは白でコンパクトにまとめ、フットワークの軽さを表した。Iラインシルエットのドレスは、日本代表のカラーである赤色を基調とし、ラグビーボールを連想する革素材を腕部分や腰回りに使った。

 ドレス制作は生活デザイン研究室と被服構成学研究室の二つのゼミが合同で、5月から取り組んできた。生活デザイン研究室の学生が作成したデザイン画を全員で議論し、2案に絞り込んだ。6月からは生地選びや型紙制作、7月には縫製に取り掛かった。 力強いイメージのあるラグビーをドレスにどう表現するかが難しかったという。

 被服構成学研究室の畑本桃果さんは「ラグビーを見に来た人に、ドレスというスポーツとは違った形で表現するラグビーがあると知ってもらいたい」と話す。生活デザイン研究室の須釜愛理さんは「実際に形にするとデザインをしたときの理想と違っていたことがあった。実際に作るときのことを考え、デザインすることを学んだ」と振り返った。【川村仁乃】