パジャマを開発した学生ら(撮影=前田絵理香)

 大阪市立大商学部の小林哲教授のゼミ生が化粧品会社「DHC」と共同で「快眠スイッチ温パジャマ」を開発した。22大学25のゼミが競う商品企画コンテスト「スチューデント・イノベーション・カレッジ(Sカレ)」の一環。9月5日からDHCのオンラインショップなどで販売を開始した。

 パジャマは、専門家らに眠りに関するインタビューを行って得られた回答を基に、体を温める構造にこだわった。首元はボタンを留めて襟を立てられる立体構造で冷えを防止。ズボンには腹巻きをつけ、手首・足首は2重構造で体を温めて快眠につなげる。生地は綿100%で、色は柔らかいチェック柄のピンクと、花柄をあしらったアイボリーの2色。

 小林ゼミの4年生4人が昨年6月ごろから開発を始めた。約300人の女性に街頭やヨガスタジオなどでインタビューを実施。インタビューの結果から、パジャマという発想に至った。Sカレの「快眠美活を叶える商品」部門で、 中間発表と最終発表で1位になり、商品化が実現した。

 開発した安倍千春さんと岡みずほさんは「商品化できたとき、協力してくれたヨガスタジオの人など、たくさんの人が喜んでくれてうれしかった」と話す。

 サイズはMとLの二つ。価格は6390円(税抜き)で、11月6日まではキャンペーン価格の4790円(税抜き)で販売している。【前田絵理香】