講習を受ける学生ら(撮影=前田絵理香)

 龍谷大深草キャンパスで2月25日、キリンビール協力のもと、クラブやサークルの代表者や新歓の担当者などを対象に飲酒マナー講習会が行われた。新歓が本格的に始まる4月を前に、学生たちに正しい飲酒の仕方を学んでもらい、飲酒事故防止意識を高めることが目的。

 講習会は2016年度から開催されている。2月27日には瀬田キャンパスでも同様の講習会が開かれ、両キャンパス合わせて約360人の学生が参加した。担当者で、同大学生部の鈴木智子さんは「(講習会を通して)学生たちには正しいお酒の知識を身に付けてもらい、それを生かしてもらえれば」と話す。

 当日はキリンビールの担当者が、適切な飲酒の仕方やアルコールに酔うメカニズム、飲酒で具合が悪くなった人に対する処置の仕方などを説明した。一気飲みなどの危険な飲酒で、学生が急性アルコール中毒で死亡した事例も紹介。身の回りで痛ましい事件や事故が起こる可能性があると話し、危険な飲み方をしないよう注意を促した。また、自身のアルコール分解能力が分かるパッチテストキットも配布され、学生たちは自身の体質を確認した。

 講習会に参加した、2年の宇佐美彩華さんと東森大智さんは「今まで知らなかったお酒の危険性を知れて良かった。これから気を付けていきたい」と話した。講習会は来年度も実施予定。【前田絵理香】