【3・4月号掲載】マンモス細胞核 動きを確認
近畿大の山縣一夫准教授らのグループは、マンモスの化石から採取した筋肉細胞などの細胞核が動いたことを世界で初めて確認したと発表した。成果は、3月11日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
研究グループは、シベリアの永久凍土で約2万8000年間眠っていたマンモスの化石から細胞核を回収し、一部がマウス卵子の中で新たな細胞核を形成し始める様子を観察した。化石から得た細胞核が生物学的に機能するかはこれまで分かっていなかった。
研究グループは今後、絶滅動物の生命現象を細胞レベルで再現し、古生物学と進化生物学の研究を発達させたいとしている。【田中穂乃香】
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