展示されているウインドーアート(提供)

 大阪芸術大の学生が12月14〜25日、資生堂大阪ビル(大阪市中央区)でウインドーアートを展示した。クリスマスをイメージしたデザインが特徴で多くの人が足を止めて見入っていた。

 20年以上前から途絶えていたウインドーアートを「もう一度咲かそう、北浜の美のアート」というテーマで今回復活させた。展示のコンセプトは「red Xmas」。ツリーやリースなどのクリスマスらしいデザインを資生堂のイメージカラー、赤色で統一した。

 プロジェクトが始動したのは2018年9月。資生堂から大阪芸大芸術学部デザイン学科の橋本健二講師(デザイン学)に提案したことがきっかけだ。同企画には学生19人が授業の一環として参加し、資生堂と意見交換をしたり、実際に現地に行ったりして25のアイデアを考案。「若者ウケを狙い、ツリーを設置する」など六つが採用され展示に至った。

 大阪芸大3年の瓜坂知夏さんと入江桃香さんは「授業時間外の活動に人が集まらないことや、学生の積極性の差など人間関係の面で苦労したが、企業のイメージや要望に合わせたデザイン作りは今までの授業ではできない経験だった。今後の制作活動に生かしたい」と振り返った。【中山晃大】