大阪府議会と大阪市議会は、大阪府立大と大阪市立大の運営法人を統合し、2019年4月に新設する「公立大学法人大阪」の「第1期中期目標」(19年4月〜25年3月)に関する議案を12月に可決した。議案には22年度に新大学を開設することが明記されている。

 市議会本会議で12月12日に、府議会本会議で19日に同様の議案が可決された。新法人は、新大学の教育研究組織、キャンパス再編について府・市と緊密に連携して取り組む方針。また法人統合時には、両大学の経営の一元化や教育研究の共同実施を進めるという。

 府と市は従来から、法人を19年4月に「1法人2大学」に一元化した上で、大学を22年4月に統合し「1法人1大学」にする方針を示していた。

 両大学は、少子化の進行と国内外の大学間競争激化に対応するため、統合を決めた。学生数は約1万6千人となり、国内最大規模の公立大となる見通し。【西崎啓太朗】