【10月号掲載】若年層に献血呼び掛け 全国学生献血推進実行委
若年層の献血者数が減少傾向にある中、総勢約5300人の学生が全国で献血への協力を呼び掛けている。献血に関する正しい知識を広め、特に10代、20代の献血者数を増やすことが目的だ。
全国学生献血推進委員会は、全国を七つのブロックに分け、各都道府県に献血推進協議会などの団体を設置。キャンペーンや献血セミナーなど、各府県が独自のアイデアを取り入れて活動している。七夕には浴衣、クリスマスにはサンタの衣装を着て献血を呼び掛けることも。献血キャラクター「けんけつちゃん」をあしらったグッズを用意する他、同世代の注目を集めるため、ラジオや会員制交流サイト(SNS)での広報活動にも力を入れている。
献血(200㍉㍑、400㍉㍑)には約40分間かかる。受付で説明を聞き、問診で体調や食事状況などを確認。事前採血で問題がなければ、10~15分間の本採血に進む。献血の過程では積極的に水分を取り、採血後は必ず休憩することが望ましいという。
寒い時期には体調不良や服薬などの理由から献血者数が減る傾向にある。近畿ブロック代表の百々(もも)昇輝さん(近畿大・3年)は「常に必要な分を確保するためにも、献血は継続的な協力が必要。私たちから正しい知識を発信し、同世代の献血者数向上に働き掛けたい」と話した。【堀江由香】
コメントを残す