5安打1失点完投した福島孝(21日・皇子山球場で 撮影=田中春菜)

◇野球=関西学生 春季リーグ戦第3節3回戦(21日・皇子山球場)
〈同志社大5―1京大〉

同志社大が京大に逆転勝利し、先勝した。

初回京大に先制を許した同志社大。しかし5回、7番足立(3年)の放った右翼線への二塁打と、続く8番福島孝(4年)の左中間への適時打で1点を返す。

その後6回、3番辻(4年)が右前安打で出塁し、盗塁に成功すると、代打松本(3年)の適時二塁打で1点を追加。逆転に成功する。さらに7回には9番西林(4年)の二塁打、1番工藤(3年)や辻の適時安打などで2点を追加し、京大を突き放す。最終回にも先頭工藤の中前安打、辻の二塁打で1点を追加し4点差をつけて勝利。

投げてはエース福島が5安打1失点に抑え、136球完投勝利。5―1で京大を下し、今季3勝目をあげた。【守友春菜】

 

同志社大
000 011 201=5
100 000 000=1
京大
【同】○福島孝―西林
【京】●藤原、横田、原―村山、長野
▽二塁打=足立、松本、西林、辻(同)、西(京)
【試合後のコメント】
▽同志社大・澁谷監督
「福島は調子はよくなかった。立ち上がり3回まで不安定だったが、1点で収まったのは運がよかった。4年生ピッチャーで主将になった福島はチームの中でも試合になると熱いという、同志社の中で一番欠けていた部分を持っている。「勝つんだ」という強い気持ちのところ、継続してやってくれている。高校もそうだし大学1年のときからマウンドに上がっている彼の経験値に期待している。」
▽同志社大・福島孝選手
「力みがあってバランスが悪く、思い通りに投げることができなかったが徐々に修正できた。17か18勝目。去年までとは違う。投げて抑えられればチームを勝たせてあげられる、だったけど、自分どうこうよりチームが主体でというふうに考え方変わった。経験はこのリーグでも一番あると思うので過去の経験を生かしたい。(大学4年間で成長した部分は)高校はやらされている感じがあったけど、大学では個人に任せられているので自分のことを考えるようになった。コーチなど毎日練習を見てくれる人がいないので高校で教えてもらったこと、知識などを考えてやっている。」