11奪三振無四球で完投勝利を収めた山上(8日・わかさスタジアム京都で 撮影=守友春菜)

◇野球=関西学生 春季リーグ戦第1節1回戦(7日・わかさスタジアム京都)
〈立命大3―2京大〉

開幕戦第2試合は、立命大が京大に先勝した。

両者ともに投手戦が続く中、試合が動いたのは5回。立命大は5番大本(3年)が右中間を破る二塁打を放ち、7番橋本和(2年)の中前安打で先制する。同点で迎えた最終回、2番福武(2年)が内野安打で出塁すると、3番辰己(4年)の二塁打、4番奈良龍(4年)の右前適時打で2点の勝ち越しに成功。

先発の山上は最終回京大に1点を許すも、6安打2失点に抑える97球の完投勝利を収め、立命大は好スタートを切った。【守友春菜】

立命大
000 010 002=3
000 010 001=2
京大
【立】○山上―大本
【京】●藤原―村山
▽二塁打=橋本和、大本、辰己(立)、藤原、西(京)
【試合後のコメント】
▽立命大・後藤監督
「初戦ということもあり、案の定堅かった。正面ついてきたり、いいポジショニングされていたので簡単には点とれないかなと思っていたので、辛抱するしかないなと。(山上について)プレッシャーに負けてる。東が抜けて、「1点も取られないのがピッチャーや」と言い聞かせてきましたから。プレッシャーを乗り越えてもらわんとだめ。しっかり経験してやってほしい。(辰己について)今日逆に周りが打たなかったので気負ってたんじゃないかと思う。周りが打って、辰己が乗せるくらいになってくれればと思う。」

▽立命大・辰己選手
「リーグ戦独特の雰囲気で自分自身堅くなっていた。その中でエースがしっかり抑えてくれた。自分にとっては野球が就活。神宮行くことでアピールになるので、チームを全国に連れて行きたいというのは例年に比べ強い。一戦一戦かみしめて、一打席一打席ヒット積み重ねて、チームも見ながらだけど個人としては春で100、秋で123を目標でやっていきたい。」

▽立命大・山上選手
初戦なので、半年空いたこともあり、四球で相手に得点されないようにした。エースとしてチームが勝てるピッチングができるように。去年に比べ、相手の狙っていない球を低めにコントロールできるよう意識している。またプロ一本でいきたいなと思っている。そのために全国の試合に出ることが大切。今日は次に続けられて課題ができたのでよかった。個人的に目標は5勝。」