和泉フロントランナーを手掛けた教授と学生ら
和泉フロントランナーを手掛けた朴教授(右から2人目)と学生ら
 桃山学院大の学生が、朝日新聞の週末別冊「be」で連載中の「フロントランナー」を参考にした記事「和泉フロントランナー」を執筆した。記事は大阪府和泉市の市報2月号に掲載されている。
 フロントランナーは各方面で活躍している人を取り上げる企画。「和泉市にも活躍している人はいる。取り上げて市報に載せたら面白いのでは」と副学長の朴大栄教授(会計学)が和泉フロントランナーを発案した。取り組んだのは経営学部の朴副学長のゼミ生3人。中尾滉輔さん(3年)は「既存のことに取り組むより、新しいものをつくりたい」と記者に立候補した。
 取り上げたのは車いすマラソンの西田宗城(ひろき)選手。「スポーツは身近で親しみやすいから」とスポーツ選手を選んだ。取材をしたのは昨年8月。取材の日程を調整したり、質問内容を考えたりと慣れない作業に苦労した。「インタビューするのは初めてで、どこまで話を聞くべきか迷った。しかし、西田さんは優しく気さくな人で、何でも話してくれた。聞きたいことは全て聞けたと思う」と奥藤(おくとう)凜さん(3年)は振り返る。
 取材で聞いたことは全て紙面に載せたいが、文字数が多いと見栄えが悪い。記事を数回書き直し、掲載する話題を四つまで絞り込んだ。出来上がった紙面を見て、倉田ありささん(3年)は「本当に自分が作ったんだ」と驚いたという。「普段できない経験ができた」と記者を体験した3人は笑顔を見せた。
 記事が掲載されているのは「広報いずみ」2月号。次回の和泉フロントランナーは未定。【下島奈菜恵】