大阪工業大は3日、同大の特任教授が学生1070人の個人情報を記録した私物のUSBメモリーを紛失したと発表した。現在のところ二次被害は確認されていない。
 同大によると、メモリーに記録されていたのは、2016〜17年度に教員が担当した授業の履修者の学生番号や氏名、一部科目の成績評価など。成績にはパスワードロックを掛けていたが、名簿には設定していなかったという。
 教員は1月22日に、同大枚方キャンパスの教育センターで、メモリーを使って授業資料を作成。翌日に同大大宮キャンパスの教育センターに出勤した際、メモリーの紛失に気づいた。大学構内を探し、警察への届け出も行ったが、発見には至っていない。
 同大は、個人情報が漏れた恐れのある学生に授業で状況を説明し、謝罪した。今後は、メモリーに個人情報を保存する行為を禁止するとしている。【西崎啓太朗】