【1月号掲載】ワンデー インターン 呼称廃止を提言
日本私立大学連盟(私大連)はこのほど、「ワンデーインターンシップ」という呼称の廃止を求める提言を経済団体や就職情報を発信する企業向けに行ったと明らかにした。学生が就業体験を積み、職業や社会で働くことなどへの理解を深める「本来のインターンシップ」とは目的が異なっているとし、明確に区別すべきだとの見方を示した。
11月21日に公表した提言ではワンデーインターンシップについて「『就業体験』とは名ばかりで、事実上は会社見学あるいは企業説明会といった内容のものが半数近くを占める」と批判。
また、経団連の広報・選考活動解禁以前に実施されるインターンシップを、企業や学生が選考活動の一環として捉えることもある現状は、経団連の「採用選考に関する指針」に反するとし、インターンシップ制度の根本的な改善を求めた。
一方、実際にワンデーインターンシップに参加したことのある学生からは「内容は企業によってさまざまで、就職活動に生かせるものもあった。呼称自体を変える必要性は感じられない」など、疑問の声も聞かれた。
人材広告大手マイナビが自社のサービスを受けている学生を対象に行ったアンケート調査によると、最も参加しやすいインターンシップの期間は「1日」とする回答が全体の50%を占めた。予定を合わせやすいなどの理由から人気があるとみられる。 【垣内勇哉】
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