展示された回り灯籠(撮影=垣内勇哉)

 観光客の減少に悩む京都高雄地域を盛り上げようと、佛教大の学生らが活性化に取り組んでいる。11月11、12日には同地域の高雄橋(右京区)でイベントを開き、訪れた観光客に高雄の魅力を伝えた。
 イベントでは、高雄で生産している「北山杉」を用いたコースターとミニ灯籠の手作り体験や、学生と同大職員が考案した高雄のマスコットキャラクターの選挙を実施。自分たちで制作した直径、高さともに90㌢の回り灯籠も19日まで展示した。11日は雨で来場者が少なかったものの「子どもや外国人が楽しんでくれて、目的は果たせたのでは」と、プロジェクトに参加した同大職員の木戸希さんは振り返った。
 同イベントは、昨年から継続的に実施している「高雄活性化プロジェクト」の一環。今年は、魅力的な地域づくりに向けて大学と地域が共同で取り組む事業を京都市などが選び支援する「学まちコラボ事業」にも採択された。
 昨年は秋だけのイベント開催だったが、今年は夏にも企画。地元の中学生と協力して作った風鈴の展示や、川の掃除をしたという。
 プロジェクトに参加した福嶋俊介さん(4年)は「紅葉が美しい場所と聞いていたが、実際に来ると川もきれいだった」と高雄の自然に感動した様子。愛媛県出身だといい「京都で学んだ地域活性化を、地元でも生かせれば」と意気込んだ。       
【垣内勇哉】