課題に取り組み、ブースを出展した学生ら
(撮影=二宮聡子)

 京都産業大の学生が学園祭「神山祭」(11月3~5日)で、大学生に下着を知ることの大切さを啓発するブースを出展した。企業から提示された課題に学生がアイデアを出し実践する、同大の課題解決型学習(PBL)科目の一環。女性用下着を主に販売する衣料品メーカー「ワコール」から、大学生に下着へ興味を持ってもらう方法という課題の提供を受けた。
 ワコールはさまざまな年齢層向けの下着ブランドを展開しているが、10代の顧客が少ないため本課題を提示したという。
 学生らはフィールドワークとして、販売店舗の訪問や学内で在学生を対象に普段下着にどれほど気を使っているかについてのアンケートを実施。人目につく服に比べて下着は他人の目に触れないためお金をかけづらく興味も薄い、という現状が分かった。
 今回の企画では学生の下着に対する意識を高めるため、下着に関するクイズに答えながら進んでいく迷路を出展。ワコールの商品も複数展示した。各商品にはそれぞれの特徴やメリットを説明したポップを用意し、来場者が実際に下着に触れながら知識を深め、選ぶ楽しさを感じてもらえるよう工夫。また就職活動生へ向けて「自分の体に合った下着を身に着けなければ第一印象が下がる」などの情報を載せたポスターを壁に貼りアピールもした。
 参加した加藤栄三さん(2年)は「服に気を使う大学生ならひと押しで下着にも興味が出るはず。今後も活動を続けていきたい」と意気込んだ。【二宮聡子】