4タイトルを獲得した関大・阪本大(10月9日・ほっともっとフィールド神戸で 撮影=堀江由香)
首位打者に輝いた関学大・大倉 (10月14日・ほっともっとフィールド神戸で 撮影=田中春菜)

野球の関西学生秋季リーグ戦は、関大が2季ぶり36回目の優勝を果たした。終わってみれば全チームから勝ち点を奪う完全優勝だったが、今季は最後まで上位争いが混戦となった。

関大はエース阪本大(4年)が62イニング連続無失点でリーグ記録(現リーグ発足後)を更新。リーグトップの防御率0・40を記録し、最優秀選手、最優秀投手、投手ベストナイン、特別表彰選手の4冠に輝いた。同じく特別表彰選手には、第5節の近大戦2回戦(10月1日)でリーグ史上2人目の完全試合を達成した山本(3年)も選ばれた。

圧倒的な投手力があるだけに、打線の援護が鍵を握る。春秋連続でベストナインを獲得した太田(3年)や倉川(2年)ら中軸の力強い打撃で試合を制した。

関学大は、打率3割8分9厘で首位打者に輝いた大倉(4年)や打率リーグ2位の中西雄(4年)を擁する打線に勢いがあった。チーム打率は同志社が2割7分9厘でリーグトップ。両チームともに先発2枚目が確立できなかったことが勝敗を分けた。

春王者の近大は3位に沈んだ。今季大学通算100安打を達成した小深田(4年)は高い打率を残すも、春に比べ投打に精彩を欠いた。立命大も打線がつながらず、勝ち切ることができなかった。 【山本穂波】