近畿大アカデミックシアターで17日、同大とUHA味覚糖(大阪市中央区)が、商品開発を目指すプログラム「Challenge the Real Production」の一環として新商品企画プレゼン大会を行った。同大の6チーム44人の学生が、UHA味覚糖の山田泰正代表取締役社長らにそれぞれの案をアピール。優秀作は、UHA味覚糖からの発売が予定されている。

 プログラムの目的は理系文系の枠を越えて、それぞれの視点から商品化に関するさまざまな体験をすること。参加した学生も薬学部や文芸学部など多岐にわたり、アンケートなどで「近大生はどんなお菓子を求めているのか」を調査した。カロリーを気にする女子大生に配慮した商品や近大マグロといった近大らしさをアピールした商品など、個性あふれるアイデアが提案された。

 プレゼン大会では、「原価計算が甘い」「日持ちがしない」といった審査員からの厳しい指摘があった一方で、学生らのプレゼン能力が高く評価された。山田社長は、「『インスタ映え』などSNSでの拡散を前提とした学生らしいアイデアが多く、ぜひ社内に持ち帰りたい」と語った。

 優秀作に選ばれたのは、マグロの目を模した「マグロのめだま」と近大マンゴーを使用した「Dipru」。どちらもグミで、「マグロのめだま」は来年4月を目標に商品化が進められるという。「Dipru」を提案した今野花梨さん(農・1年)は、「これを機会に、近大にはマグロだけではなく、マンゴーやメロンもあるのだということをアピールしたい」と目を輝かせた。

(聞き手=篭島玲)

vol.382