【写真】同点ゴールを決め喜ぶFW加賀山(11月4日・西京極総合運動公園陸上競技場で 撮影=新貝卓丸)

 ◇サッカー=第95回関西学生リーグ後期第9節(11月4日・西京極総合運動公園陸上競技場)

 <関大2—1阪南大>

 関大は阪南大と対戦し、2―1で勝利を収めた。関大は前半開始早々にセットプレーから失点するも、直後に同点に追いつく。その後相手に攻め込まれる時間が長かったが、しぶとく跳ね返し続け、後半終了間際に勝ち越しゴールを奪取。勝ち点3を積み上げ、連敗を2で止めた。
 序盤は様子見の展開が続いたが、逆転優勝に望みをつなぐためにも絶対に負けられない阪南大が立ち上がりに先手を奪う。9分、MF山口一が上げた右からのCKにFW草野がニアで合わせた。草野の2試合連続となるゴールで阪南大が一気に畳み掛けるかと思われたが、関大がすぐさま反撃。12分、MF塩見のCKからFW加賀山が頭で流し込み、試合を振り出しに戻した。その後は両チーム一進一退の攻防を繰り広げるも得点を奪うには至らず前半を折り返す。
 後半、阪南大は山口一を左サイドに置くシステムに変更すると、サイド攻撃が機能し敵陣深くまで攻め込む機会が増加する。DF真瀬やDF吹ヶに決定機が訪れるが、関大DF鯉沼の決死のブロックに遭うなどなかなか牙城を崩せない。防戦一方だった関大も時間の経過とともにショートカウンターを仕掛ける頻度も高まり得点の気配をただよわせる。すると終了間際の84分、MF牧野のCKからまたしても加賀山がネットを揺らし、これが決勝点。セットプレー2発で昨年王者を破った関大が3位をキープした。【新貝卓丸】
 
【試合経過】
【前半】関大1—1阪南大
【後半】関大1—0阪南大
【試合終了】関大2—1阪南大
▽得点者
【関大】FW加賀山2(12分、84分) 【阪南】DF下田(9分)
  
【試合後のコメント】

▽関大・前田監督

今までサブだった選手たちがよくやってくれた。相手はプロ内定選手が多くいる。ポテンシャルがうちの選手たちよりも高かったのでボールは持たれたが、選手たちが一体感を持ってやってくれたのでうまくやれた。加賀山は身長が高くないが、ヘディングは強い選手。インカレ出場権を手に入れるまでにはまだまだ勝ち点がいる。一試合一試合戦って、積み上げていきたい。

 

▽阪南大・須佐監督

こぼれ球が拾えなかった。後半はシステムを変更したのでサイド攻撃が奏功したが、有効な攻撃がなかなかできなかった。精度とか駆け引きとかを徹底していかないと。セットプレーは相手のマークを外してしまったのが全て。次節の立命大は中盤を警戒したい。