vol.379 減災の思い、歌に乗せ
人と防災未来センター(神戸市中央区)で10月14日、シンガーソングライターの石田裕之さん(36)と、兵庫県立大の大学院で減災を学んでいるプロミュージシャンのKAZZこと桝田和宏さん(45)がライブを開いた。音楽を通して多くの人に減災や防災に関心を持ってもらうことを目的に、8月にユニットを結成。神戸を中心に各地で演奏し、減災や防災の意識向上のため活動をしている。
桝田さんが所属する減災復興政策研究科の教授の紹介で知り合ったという2人。石田さんは防災に関する知識と技能を持つ、防災士としての活動も行っている。「同じ目的で活動しているため、曲を作る際に思いが通じやすい」と話した。
ライブでは、東日本大震災の被災地へ向けた曲「やっぺす石巻」や被災者への応援歌「プロムナード」など11曲を演奏。スケッチブックを用いて自己紹介したり、将来の夢を語ったりする場面もあった。定員50人の会場は満席で、ライブ後には撮影会も開かれた。
また、ユニットの名前を「Bloom Works(ブルームワークス)」に決めたと発表。笑顔の花を咲かせ、減災や防災について学んでほしいとの願いを込めた。
桝田さんは「夢は減災音楽フェスをやることとメジャーデビュー。応援してほしい」と話し、観客にBloom WorksのツイッターのQRコードを印刷した絵葉書を手渡した。現在はツイッターでユニットの情報を発信していて、今後はフェイスブックのアカウントや公式ホームページも開設する予定。来年2月にはファーストアルバムを出し、ライブも行う。
(聞き手=奥田薫子)
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