【写真】得点を決めたDF荒木(右から2番目)を祝福する関大の選手ら(10月15日・ヤンマーフィールド長居で 撮影=新貝卓丸)

 ◇サッカー=第95回関西学生リーグ後期第5節(10月15日・ヤンマーフィールド長居)

 <関大2—1関学大>

 関大は関学大との関関戦に臨み、2―1で勝利した。両チーム球際の激しい互角の試合となったが、関大がゴール前の決定機をものにした。DF荒木が2得点を挙げ勝利に貢献。前期の関関戦(関大0―4関学大)の雪辱を果たした。関学大は後半終了間際に1点を返すも及ばず、上位進出の機会を逸した。
 雨が降りしきる中、序盤は両チーム主導権を握ろうと、球際で激しい攻防が繰り広げられる。試合が進むに連れて次第に関大がペースを握り始める。FW永松がGKとの1対1を迎えるなど関学大ゴールに迫る。すると32分、ゴール前のクリアボールに荒木が反応。巧みなドリブルでゴール前に侵入すると右足を振り抜き、ゴール左に流し込んだ。関大が荒木のゴールで先制に成功し、前半を折り返す。
 後半も関大が優位に進める。MF牧野やMF塩屋らが前線に飛び出していき、攻撃に厚みをもたらす。60分にCKを得ると、牧野の上げたボールに再び荒木が頭で合わせ追加点を奪う。反撃したい関学大はMF中野やMF山本が打開しにかかるが、関大の集中した守りの前に得点を奪えない。関学大の攻撃が実を結んだのは後半終了間際の89分。ピッチ中央で得たFKから山本がゴール前にボールを送ると、途中出場のMF宇都木がファーで折り返し、最後はDF下田が押し込んだ。しかし反撃が遅く直後に試合終了となった。
 関関戦を制した関大は勝ち点を31に伸ばし2位に浮上。首位びわこ成蹊大との勝ち点差を4に縮めた。敗れた関学大は阪南大、立命大と勝ち点29で並び上位陣は混戦となっている。
 
【試合経過】
【前半】関大1—0関学大
【後半】関大1—1関学大
【試合終了】関大2—1関学大
▽得点者
【関大】DF荒木2(32分、60分) 【関学】DF下田(89分)
  
【試合後のコメント】

▽関大・前田監督

前節大体大に負けて、連敗できない状況だった。関関戦ということで選手たちも気分が乗っていて、よく戦っていた。荒木はセットプレーを狙っていたのでよく決めてくれた。得点以外でも集中して守ってくれていた。次節は上位対決。選手たちが日本一を目指すのであれば、気持ちを全面に出して勝負してくれると思うのでそういう勝負を期待したい。

 

▽関学大・DF下田

先制されてしまって、終始相手のペースだった。決定機も作れたが駄目だった。得点は練習している形でもあった。ラッキーなところにこぼれてきたので押し込むだけだった。上位陣との直接対決が残されているので、意識して準備していきたい。