【写真】先制点を決め喜ぶFW粟飯原(左)(10月15日・ヤンマーフィールド長居で 撮影=新貝卓丸)

 ◇サッカー=第95回関西学生リーグ後期第5節(10月15日・ヤンマーフィールド長居)

 <近大2—1阪南大>

 近大は阪南大と対戦し、2―1で勝利し、連敗を3で止めた。近大は前半終了間際に先制すると、後半の立ち上がりに追加点。その後1点を返され、なおも阪南大の猛攻を受けたが、体を張った守りでリードを死守した。敗れた阪南大は痛恨の3連敗を喫した。
 阪南大は前節に引き続き、主将の脇坂をFWに据えるフォーメーションで攻め込んでいく。しかしFW松尾やDF真瀬が決定機を迎えるも、得点が奪えない展開が続く。すると41分、近大FW粟飯原が裏に抜け出しGKとの1対1。GKが先に触られるがこぼれ球に反応し、ふわりと浮かせたシュートでゴールに沈めた。近大が粟飯原の個人技で先制に成功する。
 勢いに乗る近大は後半開始直後に追加点を奪う。47分、右サイドを崩したMF國分が送ったマイナスのクロスにMF川畑が右足で合わせた。リードを広げられた阪南大はここから猛攻を仕掛ける。54分、ゴール前の混戦からこぼれたボールをMF藤原が左足一閃。強烈なミドルシュートがゴール右隅に突き刺さり、阪南大が1点を返す。その後も両サイドから攻撃を仕掛けるが、松尾のヘディングシュートがバーに嫌われるなど1点が遠い。
 終了間際まで、攻め続けた阪南大だったが同点ゴールは奪えず試合終了。阪南大は首位びわこ成蹊大との勝ち点差を詰める絶好の機会だったが痛い敗戦。3連敗を喫し、リーグ連覇へ向け正念場となった。一方の近大は粘り強い守備で勝利を手繰り寄せ、連敗を止めた。【新貝卓丸】
 
【試合経過】
【前半】近大1—0阪南大
【後半】近大1—1阪南大
【試合終了】近大2—1阪南大
▽得点者
【近】FW粟飯原(41分)、MF川畑(47分) 【阪】MF藤原(54分)
  
【試合後のコメント】

▽近大・松井監督

前半がよかった。前節の敗北を受けて、原点に立ち返って臨んだ。全員守備、全員攻撃、コミュニケーションのとり方などを徹底してきた。ただ、まだまだ粟飯原に頼っている。何をするかわからないような攻撃をしていかないとこの先なかなか勝てない。失う回数も多かったので、プレーのスピードや質を上げていきたい。