【9・10月号掲載】10代向けの古本市 学生ら、千林商店街で
客が本を「発掘」する様子(提供=こめつぶ本屋)
大阪市旭区の千林商店街で、毎月最終土曜日に開かれる古本市「こめつぶ本屋」。「10代と大人をつなげる」をコンセプトに、代表の橋本真歩さん(徳島大・4年)を中心とした学生が運営する。さまざまな人から寄贈された本を集め、10代限定で1冊100円で販売する。
目玉は「ハックツ」と名付けた独特の販売方法だ。本が照明のないカーテンで仕切られた暗いスペースに並べられ、客は懐中電灯を持ってその中に入り、寄贈者が添えたメッセージを参考に本を「発掘」する。橋本さんの「非日常的なわくわく感を楽しんでもらいたい」という思いを込めた。
ターゲットを10代とする理由について、メンバーの濱田華蓮さん(神戸女学院大・2年)は「10代は親や先生以外の大人と接する機会が少ない。寄贈者からのメッセージは、視野を広げるきっかけになる」と語る。
催しは3月に始まったばかりで、チラシを配布するなど、認知度の向上に努めている。また、古本販売の他にも「ひるごはん会」や七夕祭りを開き、商店街の人々とのつながりも大切にしている。橋本さんは「まずはコミュニティーを広げるため部員を増やしたい」と今後の目標を話した。
【南圭紀】
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