【写真】完封勝利を挙げた大山(1日・南港中央球場で 撮影=田中春菜)

 ◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第5節2回戦(1日・南港中央球場)
 〈京大5―0関学大〉

 京大が関学大相手に完封勝利を挙げ、勝利。一勝一敗で勝ち点獲得への望みをつなげた。先発の大山(4年)は9回を6安打に抑え、完封勝利。四球も初回に7球粘られて出した1つのみに抑え、安定した制球力で丁寧に関学大打線を封じた。京大が完封勝利を挙げたのは2014年春季リーグ戦の富田以来となる。
 打線も計11安打と好調を見せた。二回、荒木(3年)の中前適時打で先制点を挙げると、主将・中村侑(4年)右翼線を破る適時二塁打を放ち2点を追加する。四回は西(2年)の適時打で1点を追加し、4点をリード。さらに七回、高橋(4年)が右翼手の出したグラブの上を越えるソロ本塁打で、関学大にとどめの一発を浴びせた。京大がシーズン複数本塁打を記録したのは1990年の春以来。
 京大は4年生を中心に活躍を見せ、投打で記録を更新するメモリアルな試合となった。いっぽう敗れた関学大は少ない好機をものに出来ず、敗戦を喫した。【山本穂波】

京大
  030 100 100=5
  000 000 000=0
関学大
【京】○大山―村山
【学】●甲斐、藤井―佐竹、浅尾
▽本塁打=高橋2号(京)
▽三塁打=土居(京)
▽二塁打=中村侑(京)、森中(学)

【試合後のコメント】
▽京大・青木監督
「(今回の勝利は)4回生の力が大きい。高橋がホームランを打ったことやセンターへの第飛球を取らせたことは大きい。けが人も出ているが、選手層は厚くなってきた。まだ、勝ち点は望める。勝ち点をあげたい。」

▽京大・大山選手
「疲れました。前日に打たれて点を取られていたので、一人ひとりのタイミングをずらしつつ丁寧に投げることを意識した。(通算2勝目を挙げ)やっとだなという感じ。味方が打って点数を取ってくれたので相手打線も焦ったと思うし、高橋のホームランによる追加点も大きかった。残りの勝ち点が取れるように頑張りたい」

▽京大・高橋選手
「(七回の本塁打について)今までのリーグ戦の中で一番しっかりバットが振れた。打った球は真っすぐ。二回に主将が2点を追加して守りやすくなり、大山もなかなか出来ない完封勝ちで、うちの力の最大限を発揮できたと思う。勝ち点がかかる落とせない試合ではギアが上がる。明日もチャレンジ精神を忘れずに、相手に食らいついていきたい」