【9・10月号掲載】【野球】期待の若手特集① 立命大・近大から表彰選手
野球の関西学生前期新人戦が8月24〜26日に行われ、立命大が優勝した。最優秀選手賞に坂本(立命大・2年)、優秀選手賞に坂口(近大・2年)が選ばれた他、多くの1、2年生が活躍。今大会や今春の結果を踏まえ、期待の若手選手をピックアップした。
【田中春菜・守友春菜・森本ひなの・山本穂波】
◎新人戦の成績
防御率 坂本 1.00、坂口 0.00、原 3.09、肥後 1.13、澁木 2.25
打率 鎌倉 0.333、元氏 0.429、金井 0.429
新人戦で最優秀選手賞に選ばれた立命大の坂本祐哉(2年)(8月25日同志社大戦・南港中央球場で 撮影=山本穂波)
◎攻め抜く強さ 経験積む左腕
「理想は試合を支配できる投手」。立命大の坂本(2年)は右打者・左打者関係なく投げ込むことのできる、インコースへのストレートが強み。「とにかく攻めることを意識している」と頼もしい。
前期新人戦では最優秀選手賞に選ばれた。新人戦準決勝(同志社大戦、8月25日)で先発を任され、9回4安打7奪三振で完投勝利。「満足のいく内容ではなかった」と振り返るも、実力は確実についてきている。
「真っすぐは速く、変化球は決め球としてもカウント球としても使うことができる。そんな完璧なピッチャーになりたい」と先を見据える。リーグ戦デビューを果たした今春は、中継ぎとして3試合に登板した。計3回を投げ自責点3とほろ苦い結果に終わったが、着実に経験を積んでいる。将来の左腕エース候補として、今秋も強気の投球で打者に向かう。
新人戦で優秀選手賞に選ばれた近大の坂口大誠(2年)(8月26日近大戦 撮影=山本穂波)
◎制球力光る 期待の右腕
近大の坂口(2年)の持ち味は、打たせて取るピッチング。伸びのあるストレートにスライダーをはじめとしたキレのある変化球を織り交ぜ、抜群の制球力で打者を手玉に取る。
新人戦では優秀選手賞に輝く活躍を見せた。新人戦決勝戦(立命大戦、8月26日)で二回途中から2番手投手として登板。8回を3安打無失点に抑える好リリーフで、立命大打線の勢いを封じた。
リーグ戦では防御率9・00で終えた昨秋以降、登板がない。左腕投手を豊富にそろえる近大で、貴重な右腕としてチームを支えることができるか。新人戦でつけた自信を糧(かて)に、リーグ戦でさらに実績を積むことが望まれる。
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