vol.372 だしとスープで日中韓の文化理解 京都市の学生ら企画
京都学生祭典実行委員会を中心とした大学生と留学生が、だしやスープに着目した活動をしている。日中韓3カ国の都市が文化交流する「東アジア文化都市2017京都」の一環。日中韓の料理の根本にあるだしやスープを学び、3カ国の文化の相互理解を狙う。
今年7月、京都の料亭と韓国料理教室で日韓のだしの体験実習をした。料理長の指導の下、だしについて学び、実際にだし取りを体験。実習で学んだことを生かし、今月16、17日に岡崎エリアで開かれる「京都岡崎ハレ舞台×東アジア文化都市2017京都—東アジアの祝祭—」で、日中韓の要素を取り入れただしやスープを販売する。
東アジア文化都市は、3カ国で文化交流を行い東アジアの相互理解を促進する事業。日中韓文化大臣会合の合意で、各国政府が選定した都市で開かれる。今年選ばれたのは京都市、中国・長沙市、韓国・大邱広域市。「学生の力を借りたい」と京都市から京都学生祭典実行委員会に声が掛かり、東アジア文化都市と京都学生祭典が連携した。今年春の会議で、身近でなじみ深い「だし」や「スープ」に注目したイベントを開く案が出たという。
実行委員会の長谷川風花さん(京都女子大・1年)と山田聡司さん(京都産業大・1年)は「日中韓で文化は大きく違う。日本で当たり前のことが、韓国ではルール違反になり得るので、互いの文化を理解することが大切。学生に、身近なところから3カ国の文化に興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
(聞き手=下島奈菜恵)
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