【写真】143球の熱投を見せた関大・山本(10日・皇子山球場で 撮影=山本穂波)

 ◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第2節2回戦(10日・皇子山球場)
 〈京大1―2関大〉

 関大が京大に競り勝ち、今季初白星を挙げた。先発の山本(3年)は9回1失点で完投勝利。持ち前の粘り強い投球でチームに流れを呼び込んだ。初回、阪本将(4年)が右前二塁打を放ち、序盤から好機を作る。すると倉川(2年)が左越えの適時三塁打を放ち、1点を先制。しかし京大・大山(4年)が踏ん張り、試合を関大のペースに持ち込むことができない。五回、京大・荒木(3年)の適時打で同点に追いつかれ、試合は振りだしに戻る。六回、先頭の多田(3年)が四球を選び出塁すると、犠打で塁を進め勝ち越しのチャンスを迎える。すると西田(3年)の打球が相手の失策を誘い、2塁走者の多田が一気に本塁へ生還。ノーヒットで1点を追加し、勝ち越しに成功した。先発・山本は打たせて取る投球で9回を粘り強く投げ抜き、1点のリードを守りきった。関大は今季初勝利。第2節を一勝一敗とし、勝ち点のゆくえは11日の3回戦に持ち越しとなった。【山本穂波】

京大
  000 010 000=1
  100 001 00X=2
関大
【京】●大山―村山
【関】○山本―高橋佑
▽三塁打=倉川(関)
▽二塁打=阪本将、若泉(関)

【試合後のコメント】
▽関大・早瀬監督
「(バットが)振れていない。昨日と同じことをしていて、こんなに恥ずかしいことはない。相手のバッターはしっかり振ってついてくるが、うちは振り遅れている。野手の奮起が鍵。トーナメントではないので、明日なんとか勝ちたい」

▽関大・山本選手
「相手の反応を見ながら五回までは試し試しにやっていたが、自分が考えすぎてしまっていた。六回からは考えずにゴロを打たせて抑えることが出来たので良かった。バッティングには自信がある。明日も出番が来たらベストパフォーマンスが出来るよう頑張りたい」