【写真】6回に左前安打を放つ同志社大・平山(4日・皇子山球場で 撮影=馬場達也)

 ◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第1節3回戦(4日・皇子山球場)
 〈同志社大9―2京大〉

 同志社大が試合後半に得点を重ね、京大に勝利した。計17安打と打線が奮い、勝ち点を獲得。秋季リーグ戦第1節で好調な滑り出しを見せた。3回までは両者無得点で試合が進むも、4回に平山(4年)の左前適時打で先制。しかし直後、京大・高橋(4年)にソロ本塁打を許し、同点に追いつかれてしまう。京大の選手が本塁打を放ったのは2008年秋以来、18季ぶり。相手に傾きかけた流れを取り戻したい同志社大は5回、先頭の山岸(4年)が左前安打で出塁する。犠打や進塁打で好機を広げ、打席には2番山内(1年)。相手投手に食らいついて打球を中堅前に運び、勝ち越しに成功する。6回以降も森田(3年)や平山の適時打などで追加点を重ね、京大を突き放した。先発の福島(3年)は9回を9安打12奪三振に抑え、早くも今季2度目の完投勝利。139球を投じたおとといの1回戦から中1日にもかかわらず、126球の熱投でエースの意地を見せつけた。打っては6番平山のバットが快音を響かせ、5安打3打点で勝利に大きく貢献した。【山本穂波】

同志社大
  000 113 310=9
  000 100 100=2
京大
【同】○福島―山岸、西林
【京】藤原、●長谷川、横田、杉浦、大山、樋川、西村春、木村碧―村山
▽本塁打=高橋1号(京)

【試合後のコメント】
▽同志社大・澁谷監督
「福島も完投できたし、平山も5安打、そして2番の山内も二死から粘って2点目を追加してくれたのが良かった。前半は硬直したゲームになったが、山岸が食らいついてくれて流れが変わった。(次の近大戦は)相手どうこうより、しっかり自分らの野球をできるようにしたい」

▽同志社大・平山選手
「今日の5安打はたまたま。センター返しを意識した。朝にバッティング練習をしたおかげだと思う。最近はずっと不調で、どうしたら良いか分からなかった。朝の練習で見てもらって、基本のスローボールを打つ練習をした。当たりは完璧ではなかったが、飛んでる場所は良くなってきた」