ベンチに帰ってきてグータッチする小深田(2日・わかさスタジアム京都で 撮影=守友春菜)

◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第1節1回戦(2日・わかさスタジアム京都)
 〈近大4―2立命大〉

 近大が立命大に勝利し、秋季リーグ戦初戦を白星で飾った。先発の小寺(3年)は初回から三者凡退と好調の立ち上がりを見せ、テンポよく立命大打線を抑える。打線も中川(2年)に2本の本塁打が飛び出すが、立命大打線も引き下がらず、すかさず同点に。同点で迎えた9回、近大は四球で2人が出塁すると、9番に入っていたピッチャーの横山(3年)が犠打を決め、走者2、3塁の好機を迎える。すると1番の小深田(4年)が初球をライト前へと弾き返し、勝ち越しに成功。さらに相手の失策間にもう1人の走者も本塁を陥れ、終盤に2点を勝ち越した。近大が春季1位と2位の対決となった開幕戦を制し、秋季リーグ戦の好スタートを切った。【山本穂波】

近大
  001 000 102=4
  000 010 010=2
立命大
【近】小寺、○横山―川上
【立】山上、小橋、●福島―栃尾
▽本塁打=中川1号、2号(近)
▽三塁打=大谷(立)
▽二塁打=小深田(近)、奈良龍(立)

【試合後のコメント】
▽近大・田中監督
「春と同様、小寺と横山の粘り強く投げてくれたのが慌てないゲーム展開につながった。今日はショートのエラーがゼロ。それだけで十分。今日のような勝ち方はチームが乗る。後半に点数が取れるチームは強い。この粘り勝ちは日ごろの練習の成果だと思う。」

▽近大・小深田選手
「(自分は)今日ヒット3本。最後のはチャンスだったので”みんなのために”なんとか勝とうと考えている。通算100安打まであと7本というのは特に意識していない。春夏連覇、もう一回優勝が目標。」

▽立命大・後藤監督
「今日の試合での収穫はない。夏にバッティングを中心に練習したが、(練習で)できたことができていない。今日の敗因はキャッチャー。盗塁を許したり、パスボールをしたりしていた。明日は打順が変わるかもしれない。先発もまだ考えていない」