兵庫医科大病院は29日、手術器具を使い回したとして、近畿厚生局と兵庫県西宮市保健所から指導を受けたとウェブサイトで発表した。

 発表によると使い回していたのは、骨組織に対して使うドリルの先端部品で、厚生労働省通知で再利用が禁止されている。肝炎ウイルスなどの感染症の患者に対して使った部品は、再使用していないという。

 指導を受け病院は再使用を中止し、機器の回収を指示した。患者には文書で謝罪し、健康被害がないか確認しているという。

 病院は「患者の皆さまをはじめ、その他関係各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけすることになりましたことを心よりお詫(わ)び申し上げます」としている。

【瀧本善斗】